子どもの声が、私たちのコンパス。あなたの支えが、その道しるべ。

寄附をする

宮城県なごみの会との交流会で得た学び|里親会の対話と実践からの所感

― 日本福祉大学主催「里親支援センター等人材育成プログラム」でのご縁から ―


はじめに

本記事は、真ん中里親会の公式見解ではなく、
日本福祉大学主催「里親支援センター等人材育成プログラム」に参加した
事務局 渡部佳奈子 個人の所感として記すものである。

今回の交流は、同プログラムでご縁をいただいた方より、温かいお心で宮城県なごみの会様との橋渡しをくださったことにより実現した。

まずもって、この貴重なご縁をつないでくださったことに、心より感謝申し上げたい。


宮城県なごみの会様との交流を終えて

このたび、真ん中里親会の役員4名で、宮城県なごみの会様9名の皆様との交流の機会をいただいた。

当日は大変温かく迎えていただき、終始和やかな空気の中で、非常に密度の高い時間を過ごすことができた。

率直に申し上げて、いまだに頭の中がグルグル巡り続けているほど、多くの学びと気づきをいただいた時間であった。

また当日は、宮城里親支援センターの職員の方(宮城県なごみの会事務局ご担当)にもご同席いただき、里親会と支援機関が実務的に連動している姿を具体的に拝見することができたことも、大きな学びであった。


印象に残った点


■ 対話の質の高さ

交流の冒頭では、

  • 人の話を取らない
  • 優劣を競わない
  • 批判ではなく理解を目的とする

といった対話のルールが明確に示されていた。

そして何より印象的だったのは、それが掲示にとどまらず、場全体で自然に体現されていたことである。

表面的な情報交換ではなく、腹の底から言葉を交わす「対話」を大切に積み重ねてこられたことが、空気そのものから伝わってきた。


■ 時間をかけて会を育ててこられた歩み

なごみの会様は、数年単位で会の在り方を見直し、変化させてこられた歴史を持っている。

今回の交流では、単なる手法の紹介ではなく、

  • なぜその判断に至ったのか
  • 当時どのような葛藤があったのか
  • どのような思いで舵を切ったのか

という「過程」と「思想」の部分まで率直に共有してくださった。

実践に裏打ちされた言葉の重みを随所に感じる時間であった。


■ 組織の空気感

会全体の空気は非常に明るく、自由度の高さが印象的であった。

特に、

  • 里親歴10年未満の方が県役員を担っていること
  • 若い立場の方も臆することなく発言できていること
  • ベテランの方々が丁寧に耳を傾けていること

は、組織の健全性を示す一つの姿として大変興味深く感じた。


■ 今後の検討課題として受け止めた点

一方で、意見交換の中には、当会として今後さらに考えを深めていきたい論点もあった。

例えば、

  • 学びの位置づけに関する考え方
  • 子ども理解の前提となる視点
  • 学校適応に関する価値観

などについては、当会としても引き続き検討を重ねていきたいテーマであると受け止めている。

これらは優劣の問題ではなく、それぞれの実践背景の違いから生まれる貴重な論点であり、今後の実践を深めるための糧として大切にしていきたい。


心に残ったもう一つの光景

今回特に印象に残ったのは、会長と副会長のお二人のやり取りである。

お二人とも発言量は多いものの、互いに
「自分たちは話しすぎていないか」と自然に牽制し合っておられ、その呼吸の合い方から、長年積み重ねてこられた信頼関係を感じた。

内容も冗長さは全くなく、
「この時、こういう思いで動いた」という実践に裏打ちされており、夢中で聞き入ってしまうようなお話しであった。深い学びにつながる時間であった。


温かなお心遣いへの感謝

また当日は、

  • 昼食のお弁当のご準備
  • 子どもたちへの託児のご配慮

など、随所に温かで細やかなお心遣いをいただいた。

交流の中身はもちろんのこと、このような見えにくい部分にまで行き届いた配慮に、なごみの会様が大切に積み重ねてこられた姿勢を感じ、深く感謝している。

この場を借りて、改めて心より御礼申し上げたい。


最後に(渡部佳奈子 個人として)

私は日頃、

目的は何か
それを自分はどう捉えるか
そして何をするか

この三点を自らに問いながら、活動を積み重ねている。

目的がぶれなければ、立場の違いや意見の差異があっても、進むべき方向は見失わないと考えている。

今回の交流は、その姿勢をあらためて静かに確かめる機会となった。

当日の対話の中で、東北大会の場において他県の里親会へもつないでいきたいとのお言葉を頂戴した。
それは単なる紹介ではなく、信頼のバトンをつないでいただくという意味合いを持つものと受け止めている。

仲間外れにする意図もない。
対立をつくるつもりも毛頭ない。

ただ、目的を見失わず、子どもを真ん中に据えた実践を積み重ねていけば、必要な人とは自然につながっていく。

今回の出会いは、そのことを実感させてくれたものであった。

本日の学びを一過性のものにせず、今後の実践の中で丁寧に咀嚼し、具体的な行動へとつなげていきたい。

なお、本交流を受けて、真ん中里親会役員内での振り返りミーティングの実施を予定している。
その内容については、整い次第、改めて共有する。

子どもを真ん中に据えた実践を、これからも少しずつ少しずつ薄い紙を積み上げていくように重ねていく。

真ん中里親会
事務局
渡部佳奈子

※画像はイメージです。

タイトルとURLをコピーしました